JANコードから成分は分かる?
JANコードから成分は分かりません。GS1 Japan(一般財団法人流通システム開発センター)の説明では、JANコードは「どの事業者の、どの商品か」を表す国際標準の商品識別コードであり、番号そのものに成分名も含有量も含まれていません。成分を知るには、その番号で製品を特定したうえで、パッケージの栄養成分表示か届出番号を確認する必要があります。
つまりJANコードは、成分を教えてくれる番号ではなく製品を1つに絞り込むための鍵です。同じブランドで名前がよく似た製品、同じ名前で内容量だけ違う製品は、名前で探すと取り違えます。番号なら1つに定まります。
手がかりごとに、分かることと分からないことを整理します。
| 手がかり | 分かること | 分からないこと | どこで見るか |
| JANコード(13桁・8桁) | どの事業者のどの商品か | 成分名・含有量・原材料 | パッケージのバーコードの下 |
| 栄養成分表示 | 成分名と量、表示の基準(1粒当たり・1日当たり) | 機能性の届出内容、届出の撤回 | パッケージ裏面・メーカー公式サイト |
| 届出番号(例:A123) | 機能性関与成分の1日摂取目安量、届出撤回の有無 | 機能性関与成分以外の配合量 | 消費者庁 機能性表示食品の届出情報検索 |
SuppNestが収録している18,878件のうち、JANコードを持つのは5,146件、JANコードと届出番号の両方を持つのは280件だけでした(2026年8月13日時点)。バーコードから届出にたどり着けないのは、この2つが公的に結び付けられていないためです。
出典:GS1 Japan「JANコードとは」、消費者庁「機能性表示食品の届出情報検索」(いずれも2026年8月13日に確認)。届出番号が付くのは機能性表示食品として届け出られた商品だけです。
JANコードの13桁は何を表している?
JANコードの標準タイプ13桁は、GS1事業者コード(9桁、10桁または7桁)、商品アイテムコード(3桁、2桁または5桁)、チェックデジット1桁の3つで構成されると、GS1 Japanが案内しています。GS1 Japanが貸与する事業者コードは「45」または「49」で始まります。ほかに8桁の短縮タイプもあります。
並びを見れば、先頭の長いかたまりが作った・売っている事業者、続く2〜5桁がその事業者の中での商品の通し番号、最後の1桁が検算用の数字だと分かります。成分が入り込む余地はどこにもありません。
出典:GS1 Japan(一般財団法人流通システム開発センター)「JANコードとは」(2026年8月13日に確認)。
その番号が正しいJANコードか確かめるには?
JANコードの末尾1桁は、モジュラス10ウェイト3という計算で決まるとGS1 Japanが案内しています。左から12桁のうち偶数番目を3倍、奇数番目をそのまま足し、合計を超える最小の10の倍数との差が末尾の1桁です。計算が合わなければ、その番号は書き写しの誤りか、JANコードではありません。
GS1 Japanが例に挙げている「GS1事業者コード456995111・商品アイテムコード617」で、実際に計算してみます。
| 左からの位置 | 数字 | 重み | 積 |
| 1 | 4 | ×1 | 4 |
| 2 | 5 | ×3 | 15 |
| 3 | 6 | ×1 | 6 |
| 4 | 9 | ×3 | 27 |
| 5 | 9 | ×1 | 9 |
| 6 | 5 | ×3 | 15 |
| 7 | 1 | ×1 | 1 |
| 8 | 1 | ×3 | 3 |
| 9 | 1 | ×1 | 1 |
| 10 | 6 | ×3 | 18 |
| 11 | 1 | ×1 | 1 |
| 12 | 7 | ×3 | 21 |
| 合計 | — | — | 121 |
出典:計算方法とGS1事業者コード456995111・商品アイテムコード617の例はGS1 Japan「チェックデジットの計算方法」(2026年8月13日に確認)。上の表の計算はSuppNestが行ったものです。
合計121を超える最小の10の倍数は130なので、130−121=9が末尾の1桁になり、13桁は4569951116179です。手で書き写した番号が1桁ずれていないかを、その場で確かめられます。
JANコードでサプリの成分を調べる手順は?
JANコードを手がかりにサプリの成分を調べる手順は4段階です。番号を控え、13桁で製品を特定し、メーカー公式サイトの栄養成分表示で成分名と量を確認し、機能性表示食品ならパッケージの届出番号を消費者庁のデータベースで引きます。JANコードが受け持つのは2段階目までで、成分そのものは別の資料から読みます。
- パッケージのJANコードを控える
バーコードの下に印字された13桁(または8桁)の数字を、そのまま書き写します。
- 13桁で製品を特定する
通販サイトや検索エンジンの検索窓に13桁を入れ、どの製品の番号かを確かめます。名前が似た製品や、内容量違いの取り違えを防げます。
- メーカー公式サイトの栄養成分表示を見る
製品が特定できたらメーカー公式サイトを開き、栄養成分表示で成分名と量を確認します。1粒当たりの表示か1日当たりの表示かも、ここで確かめます。
- 機能性表示食品なら届出番号で原本を引く
パッケージに届出番号があれば、消費者庁の機能性表示食品の届出情報検索で、機能性関与成分の1日摂取目安量と届出撤回の有無を確認します。
JANコードから成分をたどる手順が効くのは、購入先がAmazonやiHerbにばらけているときです。買った店の商品ページは説明の書き方がばらばらでも、JANコードが同じなら同じ商品だと分かります。そのうえで栄養成分表示を並べれば、成分が重なっていないかを合計で見られます。
JANコードで機能性表示食品の届出を検索できる?
消費者庁の機能性表示食品の届出情報検索は、JANコードでは検索できません。消費者庁の案内には「容器包装に記載されている、届出番号(ローマ字と数字の組合せ)、商品名等を入力すると、届出の詳細情報をご確認をいただけます」と書かれており、手がかりとして示されているのは届出番号と商品名です(2026年8月13日に確認)。
JANコードは届出番号と結びついていないため、バーコードの数字だけを持って届出データベースに行っても、その製品の届出にはたどり着けません。先に商品名を特定する必要があります。届出番号が読み取れる状態なら、JANコードを経由せず番号で直接引くほうが速く、確実です。引いた先に何が書かれているかを知っておくと、読む場所に迷いません。
番号を扱うときの3点:①JANコードは商品の特定まで、②成分の量は栄養成分表示、③機能性の届出内容は届出番号。この3つを混ぜないと、どこまで裏が取れているかが自分で分かります。
出典:消費者庁「機能性表示食品の届出情報検索」(2026年8月13日に確認)。データベース本体は https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/ です。機能性表示食品は事業者の届出制で、消費者庁長官の個別の審査・許可を受けたものではありません。
SuppNestで何ができますか?
製品を探す画面。検索欄からバーコードの読み取りに進め、収録している780件から製品を選べる
上の手順のうち「番号から製品を特定して、成分を合計する」ところを引き受けるのが SuppNest です。登録した製品の成分を1日あたりで合算し、重なっている成分と目安の範囲との距離を表示します。届出番号があるものは消費者庁のデータと突き合わせ、確認できないものは数字を作らず「データ不足」と正直に出します。
本アプリ・本記事は情報提供であり、診断・治療・予防を目的とするものではありません。持病のある方・服薬中の方は医師または薬剤師にご相談ください。
よくある質問
JANコードが8桁しかない製品もあるのはなぜですか?
GS1 Japanは、13桁の標準タイプのほかに8桁の短縮タイプを案内しています。どちらも表しているのは事業者と商品で、桁数が違っても成分の情報は含まれません。8桁が選ばれる条件については、この記事では確認していません。
海外で買ったサプリのバーコードが45・49で始まらないのはなぜですか?
GS1 Japanが貸与するGS1事業者コードは「45」または「49」で始まると案内されています。それ以外で始まる番号は、日本以外で登録されたものです。ただしGS1 Japanの説明ではJANコードは「どの事業者の、どの商品か」を表すものとされており、製造国を表すとは書かれていません。
JANコードから事業者名を調べられますか?
GS1 Japanの「GS1事業者コード情報確認サービス」では、GTIN(JANコード)や事業者名から事業者情報を検索できると案内されています。ただし同じ案内に「本サービスは、GS1 JapanからGS1事業者コードの貸与を受けた事業者がご利用いただけます」「ご利用には、事前のお申し込み手続きが必要となります」と書かれており、買う側が自由に使える窓口ではありません(2026年8月13日に確認)。
バーコードを読み取るアプリなら成分まで分かりますか?
読み取りアプリが表示する成分は、そのアプリが別に持っている製品データベースから引いたものです。JANコードの数字から成分を読み出しているわけではありません。表示された成分と量が実物と合っているかは、メーカーの栄養成分表示と照らして確かめてください。
届出番号とJANコードは同じものですか?
別の番号です。届出番号はローマ字と数字の組合せ(例:A123)で、機能性表示食品として消費者庁に届け出た商品に付きます。JANコードは数字だけの13桁または8桁で、機能性表示食品かどうかに関係なく付きます。機能性表示食品ではないサプリに届出番号はありません。
出典