買い方と費用 北林 歩 ・ 2026.08.07 ・ 約6分で読めます

DHC・ネイチャーメイド・ファンケルのマルチビタミン
1日分の成分量はどう違う?

結論

同じ1日1粒でも、ビタミンB6は約2.5倍、ビタミンDは2倍の差があります。ミネラルが入るかどうかも製品で分かれます。DHC・ネイチャーメイド・ファンケルの3製品を、公式の栄養成分表示で確かめた値です。ミネラルが入るかどうかも分かれます。

出典:各社公式サイトの栄養成分表示(2026年8月7日確認)。

いま飲んでいるサプリを登録すると、成分の合計と重なりが出ます(SuppNest・無料)

要点
  • 確認した3製品は、いずれも1日摂取目安量が1粒。
  • ビタミンB6は1.3〜3.2mgで、製品間に約2.5倍の幅。
  • ビタミンDは5.0〜10.0µg。目安量は9.0µg(2025年版)。
  • ミネラルの記載があったのは3製品のうち1製品。
  • 表示の%は栄養素等表示基準値の割合で、別の基準。

マルチビタミンは製品によって成分量がどれくらい違う?

マルチビタミンは、同じ1日1粒でも成分量が製品ごとに違います。公式の栄養成分表示で確認したDHC「マルチビタミン 30日分」、大塚製薬「ネイチャーメイド スーパーマルチビタミン&ミネラル」、ファンケル「マルチビタミン」の3製品では、ビタミンB6が1.3〜3.2mgで約2.5倍、ビタミンB12が2.4〜6.0µgで2.5倍の幅がありました(2026年8月7日確認)。

3製品はいずれも1日摂取目安量が1粒なので、表示の数字をそのまま並べられます。1粒当たりと1日当たりの違いで数字がずれる心配がない、比べやすい組み合わせです。

成分DHC
マルチビタミン 30日分
大塚製薬
ネイチャーメイド スーパーマルチビタミン&ミネラル
ファンケル
マルチビタミン
ビタミンA表示は β-カロテン 5,400µg1,200µg770µg(β-カロテン 1.54mg)
ビタミンD5.0µg10.0µg5.5µg
ビタミンE10.0mg9.0mg6.3mg
ビタミンB12.2mg1.5mg1.2mg
ビタミンB22.4mg1.7mg1.4mg
ビタミンB63.2mg2.0mg1.3mg
ビタミンB126.0µg3.0µg2.4µg
ナイアシン15mg15mg13mg
パントテン酸9.2mg6.0mg4.8mg
ビオチン45µg50µg50µg
葉酸200µg240µg240µg
ビタミンC100mg125mg100mg
1日摂取目安量1粒1粒1粒

SuppNestが収録している製品データで同じ成分を横断して数えると、ビタミンDは233件(中央値4.1µg、最大71µg)、ビタミンB2は339件(中央値1.1mg、最大50mg)でした(2026年8月13日時点)。真ん中の半数(下位25%〜上位25%)でも、ビタミンDは2.2〜8.5µgと4倍の開きがあります。3社を比べるだけでは、この幅は見えません。

出典:DHC「マルチビタミン 30日分」(1粒545mg当たり)、大塚製薬「ネイチャーメイド スーパーマルチビタミン&ミネラル」(1粒1.515g当たり)、ファンケル「マルチビタミン」(1日1粒当たり)の各公式サイトの栄養成分表示。2026年8月7日に1製品ずつ開いて確認。ビタミンAの行は、製品によって表示している項目が違うため、そのまま同じ量として比べられません。

確認した範囲

確認した範囲 上の3製品は、各社公式サイトの栄養成分表示を1つずつ開いて数字を写しました。アサヒグループ食品「ディアナチュラ」は公式サイトの製品ページを取得できず、今回は確認していません。ここに挙げていない製品の配合は確認していないため、同じ傾向とは限りません。

真ん中 5µg 上限 100µg 最小 0.05µg 最大 250µg
同じ「ビタミンD」でも、製品によって1日あたりの量はこれだけ散らばります。細い縦線が1製品です。幅が広いため対数で並べています。

出典:SuppNestが収録している製品データ(2026年8月14日時点)。1回に飲む量が公開されている製品のうち、ビタミンDの量を読み取れた307件を数えた値です。耐容上限量100µgは厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の成人の値のうち最も低いもので、これを超えるものが7件ありました。

ビタミンDは1日分で何µg入っている?

ビタミンDは、確認した3製品では1日分5.0〜10.0µgでした。大塚製薬「ネイチャーメイド スーパーマルチビタミン&ミネラル」が10.0µg、ファンケル「マルチビタミン」が5.5µg、DHC「マルチビタミン 30日分」が5.0µgです。厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、成人の目安量が9.0µg、耐容上限量が100µgとされています。

マルチビタミン1日分のビタミンD(µg)
  • ネイチャーメイド スーパーマルチビタミン&ミネラル10.0µg
  • 食事摂取基準(2025年版)の目安量9.0µg
  • ファンケル マルチビタミン5.5µg
  • DHC マルチビタミン 30日分5.0µg

出典:各社公式サイトの栄養成分表示(2026年8月7日確認)、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」。耐容上限量は100µgで、図の範囲の外です。

同じ「マルチビタミン」でも、目安量9.0µgに届く製品と、その半分程度の製品があります。足りない分をビタミンD単体のサプリで足すなら、先にマルチビタミン側の量を見てから決める形になります(マルチビタミンとビタミンDの併用)。

マルチビタミンにミネラルは入っている?

マルチビタミンという名前でも、ミネラルが入るかどうかは製品で分かれます。確認した3製品のうち、栄養成分表示にミネラルの項目があったのは大塚製薬「ネイチャーメイド スーパーマルチビタミン&ミネラル」だけで、カルシウム200mg・マグネシウム100mg・亜鉛6.0mg・鉄4.0mgなど7種類が1粒当たりで記載されていました。

ミネラルネイチャーメイド スーパーマルチビタミン&ミネラル(1粒当たり)食事摂取基準(2025年版)成人の値
カルシウム200mg耐容上限量 2,500mg
マグネシウム100mg耐容上限量(通常の食品以外から)350mg
亜鉛6.0mg耐容上限量 男性40〜45mg/女性35mg
4.0mg耐容上限量は設定なし(推奨量 男性6.5〜7.5mg/月経のある女性10.0〜10.5mg)
0.6mg耐容上限量 7mg
セレン50µg耐容上限量 男性400〜450µg/女性350µg

出典:大塚製薬「ネイチャーメイド スーパーマルチビタミン&ミネラル」栄養成分表示(2026年8月7日確認)、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」。同製品にはクロム20µgも記載されていますが、クロムの公的な基準値は本記事では確認していません。上限は目標ではなく天井です。

ミネラル入りの製品を選ぶと、他のサプリと重なる成分が増えます。マグネシウムの上限350mgは通常の食品以外から摂る分に限った値なので、サプリを2つ3つと足していくときは合計で見る必要があります。

栄養成分表示の「%」は1日に必要な量に対する割合?

栄養成分表示の横にある「%」は、栄養素等表示基準値に占める割合です。厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の推奨量や目安量とは別の基準なので、100%でも自分に必要な量を満たしたという意味にはなりません。DHC「マルチビタミン 30日分」のビタミンD 5.0µgは表示上91%ですが、食事摂取基準の目安量9.0µgに対しては約56%です。

%だけを見て「足りている」と判断すると、実際の目安との差を見落とします。比べるときは%ではなく、mgとµgの実数で並べるほうが確実です。栄養機能食品や機能性表示食品といった制度による表示の違いも、量そのものとは別の話です。

自分のマルチビタミンの量を確かめる手順は?

マルチビタミンの量を確かめるときは、まずパッケージの栄養成分表示が「1粒当たり」か「1日摂取目安量当たり」かを読みます。次に1日分にそろえ、同じ成分を含む他の製品と足します。合計を厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の耐容上限量と比べれば、自分の摂取量の位置が分かります。

  1. 表示の基準を確かめる

    栄養成分表示が「1粒当たり」か「1日摂取目安量当たり」か、表の上か横にある基準を先に読みます。

  2. 1日分にそろえる

    1粒当たりで書かれていれば、1日に飲む粒数を掛けて1日分に直します。自分で粒数を減らしている場合は実際に飲んでいる数を掛けます。

  3. 同じ成分を足す

    他のサプリや栄養強化された食品に同じ成分があれば、1日分どうしで足して合計を出します。

  4. 耐容上限量と比べる

    合計を厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の耐容上限量と比べます。上限は目標ではなく天井です。

複数飲んでいるなら重複から先に見る

複数のサプリを飲んでいる場合は、成分の重複を自分で確認する方法の手順とあわせて使うと、重なっている成分から先に見つけられます。

SuppNestで何ができますか?

マイサプリの栄養タブ。33成分のうち10が範囲内と表示され、ビタミンC 250mg・ビタミンD 1267IU・亜鉛 8.33mg など成分ごとの1日合計が並んでいる
登録した製品を横断して、成分ごとの合計量と目安の範囲を並べる画面

表示の基準をそろえて足す作業を、飲んでいる製品を登録するだけで自動化します。SuppNest は成分ごとの1日合計と、公的な目安・上限との位置を並べて表示します。確認できない数字は「データ不足」と正直に表示し、特定の製品の購入をあおるためのものではありません。

本アプリ・本記事は情報提供であり、診断・治療・予防を目的とするものではありません。持病のある方・服薬中の方は医師または薬剤師にご相談ください。体調に変化があった場合は摂取を中止し、症状が続く場合は医師・薬剤師にご相談ください。

よくある質問

1日1粒の製品を、半分に割って朝と夜に飲んでもいいですか?

1日摂取目安量が1粒の製品は、割って飲むことを前提にした表示にはなっていません。飲む回数を分けたいなら、1日摂取目安量が2粒以上の製品のほうが表示どおりに飲めます。分けても1日の合計量そのものは変わりません。

値段が高いマルチビタミンほど成分量は多いのですか?

価格と成分量の対応は、栄養成分表示からは判断できません。価格は原材料や粒数、販売経路によっても変わります。比べるなら、1日分の価格と1日分の成分量を並べて、同じ単位にそろえてから見てください。

海外製のマルチビタミンも同じように比べられますか?

表示の基準が違うことがあるため、そのままでは比べられません。日本の製品は1粒当たりか1日摂取目安量当たりで書かれますが、海外製は1回分が2粒や3粒のこともあります。粒数をそろえてから比べてください。

成分量が同じなら、どのマルチビタミンを選んでも同じですか?

栄養成分表示で分かるのは量だけです。原材料名や粒の大きさ、1日あたりの価格は表示の別の欄に書かれています。量がそろっているなら、そこから先は飲み続けやすさや価格で選ぶことになります。

マルチビタミンを飲んでいれば食事は気にしなくていいですか?

マルチビタミンの栄養成分表示に並ぶのはビタミンとミネラルが中心で、食事の代わりになるものとして設計されてはいません。食事の内容について不安がある場合は、医師や管理栄養士にご相談ください。

出典

マルチビタミンの合計を、登録するだけで

重なった成分と1日の合計、上限との距離が一目に。

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