サプリを飲むと尿が黄色くなるのはなぜ?
ビタミンB2(リボフラビン)が黄色い色素だからです。国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所の「健康食品」の安全性・有効性情報は、ビタミンB2は黄色を帯びているため、過剰に摂取すると尿が黄色やオレンジに変色する、と説明しています。ビタミンB2はマルチビタミンやビタミンB群のサプリに広く配合されている成分です。
ビタミンB2は水に溶ける水溶性ビタミンです。体に取り込まれた分のうち使われなかった量は、体内にとどまらず尿へ向かいます。飲んだ直後ではなく数時間たってから色が濃くなるのは、この経路をたどるためです。
出典:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報「ビタミンB2」(2026年8月4日確認)。
尿が黄色くなるのは体に悪い?
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所は、過剰摂取したビタミンB2は尿中に排泄されるため、過剰による悪影響を受けにくいといわれている、と説明しています。尿が黄色いこと自体が体の異常を示す所見として説明されているわけではありません。ただし色以外の症状があるときは医師・薬剤師にご相談ください。
言い換えると、色が濃くなること自体は「体が受け取らなかった分が出ている」状態です。ただしこれは、体調の変化すべてが問題ないという意味ではありません。サプリを飲むと気持ち悪くなるときのように、色とは別の不調が同時に出ている場合は、そちらを手がかりに切り分けます。
どのサプリで黄色くなりやすい?
ビタミンB2の配合量が多い製品です。メーカー公式サイトの栄養成分表示で3製品を確認したところ、1日あたりのビタミンB2量はネイチャーメイド スーパーマルチビタミン&ミネラルが1粒1.7mg、DHC マルチビタミン 30日分が1粒2.4mg、DHC ビタミンBミックス 30日分が2粒で30.0mgでした。
同じ「ビタミンB2入り」でも、マルチビタミンとビタミンB群専用の製品では1日量が10倍以上ちがいます。B群専用の製品に切り替えたときや、マルチビタミンに追加でB群を足したときに色の変化に気づきやすいのは、この差によるものです。
| 製品(ブランド) | 1日摂取目安量 | ビタミンB2(1日あたり) |
| スーパーマルチビタミン&ミネラル(ネイチャーメイド/大塚製薬) | 1粒 | 1.7mg |
| マルチビタミン 30日分(DHC) | 1粒 | 2.4mg(表示では栄養素等表示基準値の171%) |
| ビタミンBミックス 30日分(DHC) | 2粒 | 30.0mg |
出典:大塚製薬 ネイチャーメイド公式サイト、DHC マルチビタミン 30日分、DHC ビタミンBミックス 30日分の栄養成分表示(いずれも2026年8月4日確認)。確認したのはこの3製品で、ほかの製品は確認していません。配合量は製品ごとに異なるため、お手元のパッケージの表示をご確認ください。
複数の製品を併用していると、同じビタミンB2が別々の製品から重なります。成分の重複を自分で確認する方法もあわせてご覧ください。
尿が黄色いのは飲み過ぎのサイン?
尿の色は摂取量の目盛りにはなりません。色に出るのは水溶性のビタミンB2で、体に蓄積しやすい脂溶性ビタミンやミネラルは色に出ないためです。厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」は、ビタミンA 2,700µgRAE、ビタミンD 100µg、亜鉛 男性40〜45mg・女性35mgを1日の耐容上限量としています。
つまり、注意して見るべき成分ほど色では分かりません。マルチビタミンには亜鉛やビタミンAも一緒に入っていることが多く、確認する場所は尿の色ではなく栄養成分表示です。ビタミンDの摂りすぎのように、上限は目標ではなく天井として扱います。
亜鉛:マルチビタミン1粒の量と耐容上限量(1日・mg)
- スーパーマルチビタミン&ミネラル 1粒6.0mg
- 耐容上限量(成人女性)35mg
出典:配合量は大塚製薬 ネイチャーメイド公式サイトの栄養成分表示(2026年8月4日確認)、耐容上限量は厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」。成人男性の耐容上限量は40〜45mg/日です。
尿の色が気になったとき、何を確認すればいい?
まず飲んでいる製品の栄養成分表示でビタミンB2の量を確認し、次に思い当たる製品を一度やめて色が戻るかを見ます。それでも色が戻らない場合や、尿が赤い・茶色い、排尿時の痛みや発熱を伴う場合は、自己判断せず医師・薬剤師にご相談ください。
- 飲んでいる製品のビタミンB2の量を確認する
パッケージの栄養成分表示で、1日摂取目安量あたりのビタミンB2が何mgかを見ます。
- 思い当たる製品を一度やめて色を見る
ビタミンB2の量が多い製品を一度やめ、尿の色が元に戻るかを確認します。
- 戻らないときや他の症状があるときは相談する
色が戻らない場合や、尿が赤い・茶色い、排尿時の痛みや発熱を伴う場合は、医師・薬剤師にご相談ください。
切り分けの前に:飲んでいる製品が増えるほど、どれが原因かは追いにくくなります。サプリは1日何種類まで飲んでいい?で整理してから、1つずつ確認すると原因にたどり着きやすくなります。
SuppNestでできること
登録した製品を横断して成分ごとに合計し、目安の範囲内かを表示する画面
尿の色で分かるのはビタミンB2だけです。色に出ない亜鉛やビタミンAを含めて、いま合計で何mg摂っているかを製品をまたいで見られるようにしたのが SuppNest です。飲んでいる製品を登録すると成分ごとに合算し、目安の範囲内かを表示します。確認できない数字は「データ不足」と正直に出し、特定の製品の購入をあおるためのものではありません。
本アプリ・本記事は情報提供であり、診断・治療・予防を目的とするものではありません。持病のある方・服薬中の方は医師または薬剤師にご相談ください。
よくある質問
サプリを飲むと尿が黄色くなるのはなぜですか?
ビタミンB2(リボフラビン)が黄色を帯びた色素だからです。国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所の「健康食品」の安全性・有効性情報は、ビタミンB2は黄色を帯びているため、過剰に摂取すると尿が黄色やオレンジに変色すると説明しています。
尿が黄色くなるのは体に悪いのですか?
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所は、過剰摂取したビタミンB2は尿中に排泄されるため、過剰による悪影響を受けにくいといわれている、と説明しています。色そのものが異常を示す所見として説明されているわけではありませんが、他の症状を伴う場合は医師・薬剤師にご相談ください。
尿が黄色いのは飲み過ぎのサインですか?
尿の色に出るのは水溶性のビタミンB2で、体に蓄積しやすい脂溶性ビタミンやミネラルは色に出ません。厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」はビタミンA 2,700µgRAE、ビタミンD 100µg、亜鉛は男性40〜45mg・女性35mgを1日の耐容上限量としています。色ではなく表示の数字で確認してください。
尿の色はいつ元に戻りますか?
元に戻るまでの具体的な時間は、公開情報では確認できませんでした。ビタミンB2の過剰分は尿中に排泄されると説明されているため、摂取をやめれば色の変化も出なくなると考えられますが、色が戻らない場合は医師・薬剤師にご相談ください。
どんなときに医師・薬剤師に相談したほうがいいですか?
尿が赤い・茶色い、濁っている、排尿時の痛みや発熱を伴う、サプリをやめても色が戻らない、といったときです。本記事は情報提供であり、診断を目的とするものではありません。気になる変化があるときは受診をためらわず、医師・薬剤師にご相談ください。
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