公的データ 北林 歩 ・ 2026.08.05 ・ 約7分で読めます

数えてみた 01|
GABAのサプリを探すと、
なぜ野菜と果物が出てくるのか

結論

GABAを関与成分とする届出のうち、錠剤・カプセルは611件で半分に届きません。残りは飲料や菓子、そしてバナナや大根スプラウトです。成分名で製品を探すと、想定と違う形の食品が並びます。

出典:消費者庁 機能性表示食品の届出情報検索データベースをSuppNestが集計。数え方は「関与成分の表記にGABAを含む届出」、取り下げを含む、2026年7月22日時点。

要点
  • GABAを含む届出は1,409件。単一の成分としては最多。
  • 錠剤・カプセルは611件(43.4%)で、半分に届かない。
  • いちばん多いのは飲料・菓子などの加工食品で701件。
  • 生鮮食品も97件ある。バナナ・大根スプラウト・トマトなど。
  • 件数は数え方と基準日で変わる。比べるときは3つを揃える。

私はこの連載で、公開されているデータをそのまま数えます。他所が書いた数字を写しません。今回の題材はGABAで、正直なところ「サプリの成分の話」を書くつもりでした。数え終わってから、想定していた記事にならないと分かりました。

GABAの届出は何件ありますか?

関与成分の表記にGABAを含む届出は、取り下げを含めて2026年7月22日時点で1,409件です。取り下げを除いた現行のものは799件になります。単一の成分としては届出数が最も多く、次に多いブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンの3倍以上あります。

この数字は消費者庁の届出情報検索データベースを取り込んで数えたものです。GABAサプリの選び方でも同じ数え方を使っています。

そのうちサプリの形はどれくらい?

錠剤・カプセル剤等は611件で、全体の43.4%にとどまります。いちばん多いのは飲料や菓子などの加工食品で701件、49.8%です。つまりGABAという成分名で製品を探すと、半分以上はサプリメントの形をしていない食品が出てきます。

GABAを関与成分とする届出1,409件の内訳
  • 加工食品(その他)701件・49.8%
  • 加工食品(錠剤・カプセル剤等)611件・43.4%
  • 生鮮食品97件・6.9%

出典:消費者庁 機能性表示食品の届出情報検索データベース(2026年7月22日時点)をSuppNestが集計。区分は届出時の食品分類によります。

「加工食品(その他)」に入るのは、飲料・チョコレート・ヨーグルトなどです。GABAは水に溶けやすく熱にも比較的強いため、飲料や菓子に配合しやすい成分だと考えられます。

なぜ生鮮食品に届出があるのですか?

機能性表示食品の制度が生鮮食品も対象にしているためです。実際に97件が届け出られています。GABAは野菜や果物にもともと含まれる成分なので、品種や栽培・保存の方法で含有量を管理できれば、加工せずそのまま届け出ることができます。

生鮮食品として届け出られているGABA製品の例
製品届出者
スウィーティオバナナ 2つの機能性株式会社ドール
すごい桜島大根スプラウト株式会社 果実堂
戎珠 GABAスイート株式会社エビス

出典:同データベースの届出情報より。製品名・届出者名はいずれも届出情報の記載です。届出番号から同データベースで原本を確認できます。

つまり「GABAを摂りたい」と考えたとき、選択肢はサプリだけではありません。ただし生鮮食品は1日摂取目安量が「可食部◯g当たり」の形で書かれることがあり、サプリと同じようには比べられません。

この数字をどう使えばいいですか?

成分名だけで製品を選ばない、という材料に使えます。同じGABAでも、届出ごとに1日摂取目安量も、表示されている機能もちがいます。飲料や菓子から摂っている分もあるので、パッケージか届出番号で中身を確かめ、形の違う製品もまとめて合算してから決めるのが確実です。

  1. パッケージの表示を見る。

    機能性表示食品には届出番号が印字されています。まずそこを探します。

  2. 届出番号でデータベースを引く。

    消費者庁の届出情報検索データベースに番号を入れると、関与成分と1日摂取目安量が出ます。

  3. 1日摂取目安量を確かめる。

    同じGABAでも製品で量がちがいます。「GABAとして◯mg」の数字を見ます。

  4. 他の製品と合算する。

    飲料や菓子からも摂っていることがあります。成分の重複は形が違う製品どうしでも起きます。

件数が資料によって違うのはなぜ?

数え方と基準日が違うためです。取り下げを含めるか、成分名の表記ゆれをどこまで拾うか、いつ時点のデータかで値が変わります。原料メーカーが公表している件数とこの記事の数字が食い違うのも、その3つが違うからです。

この記事の1,409件は、次の3つを固定した値です。「関与成分の表記にGABAを含む届出」/取り下げを含む/2026年7月22日時点。件数を比べるときは、相手の資料でもこの3つが書かれているかを確かめてください。書かれていない件数は、比べようがありません。

本記事は情報提供であり、診断・治療・予防を目的とするものではありません。持病のある方・服薬中の方は医師または薬剤師にご相談ください。

SuppNestでできること

マイサプリの栄養タブ。16成分のうち13が目安の範囲内であることと、ビタミンC 10mg・EPA・DHA 514mg・カルシウム 600mg・マグネシウム 300mg など成分ごとの合計が並んでいる
成分ごとに全製品を横断で合計し、目安の範囲内かを表示する画面

SuppNest は、飲んでいるものを登録すると、成分ごとの合計を出します。サプリと飲料のように形が違っていても、同じ成分なら合算します。数字は偽らず、確認できないものは「データ不足」と正直に示します。

よくある質問

GABAの機能性表示食品は何件ありますか?

機能性関与成分の表記にGABAを含む届出は、取り下げられたものも含めて2026年7月22日時点で1,409件です。取り下げを除いた現行のものは799件になります。消費者庁の届出情報検索データベースをSuppNestが集計した値で、数え方は「関与成分の表記にGABAを含む届出」です。

そのうちサプリメントの形をしているのは何件ですか?

錠剤・カプセル剤等に分類される届出は611件で、全体の43.4%です。半分に届きません。残りは飲料や菓子などの加工食品が701件、生鮮食品が97件です。GABAという成分名で製品を探すと、想定していたものと違う形の食品が多く出てきます。

生鮮食品にGABAの届出があるのはなぜですか?

機能性表示食品の制度は加工食品だけでなく生鮮食品も対象にしているためです。実際にバナナ、大根スプラウト、トマトなどが届け出られています。GABAは野菜や果物にもともと含まれる成分なので、栽培や保存の方法で含有量を管理して届け出ることができます。

件数が資料によって違うのはなぜですか?

数え方と基準日が違うためです。取り下げを含めるか、成分名の表記ゆれをどこまで含めるか、いつ時点のデータかで値は変わります。この記事の1,409件は「関与成分の表記にGABAを含む届出・取り下げを含む・2026年7月22日時点」です。数字を比べるときは、この3つが揃っているかを確かめてください。

出典

  • 消費者庁「機能性表示食品の届出情報検索」データベース(2026年7月22日取込)をSuppNestが集計。

形が違っても、合計は出る

登録したサプリの重複・合計量・上限との距離が一目に。

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