ルテインの機能性表示食品は何件ある?
消費者庁の届出情報データベース(全11,207件・2026年7月22日取込)で、関与成分の表記にルテインを含む届出は521件です。うち撤回されていない現行の届出は337件で、184件はすでに撤回されています。件数を見るときは、総数なのか現行なのかで3割以上変わる点に注意が必要です。
「届出◯件」という数字は、撤回済みを含むかどうかで大きく変わります。この記事では総数521件・現行337件を分けて書きます。数え方は「関与成分の表記にルテインを含む届出」です。「難消化性デキストリン(食物繊維)」のように括弧つきで書かれる成分があるため、区切り文字で分割する方法では取りこぼしが出ます。
| 数え方 | 件数 | 意味 |
| 総数 | 521件 | これまでに届け出られた数(撤回済みを含む) |
| 現行 | 337件 | 撤回されていない、いま有効な届出 |
| うち販売中 | 209件 | 届出情報で「販売中」と登録されているもの |
| 撤回済み | 184件(35%) | 機能性の表示を取り下げた届出 |
出典:消費者庁 機能性表示食品 届出情報データベース(2026年7月22日取込)を SuppNest が集計。全11,207件のうちルテインを含むもの。
なぜ10mgの製品がこんなに多い?
米国国立眼科研究所(NEI)が実施した試験AREDS2で用いられた配合が、ルテイン10mg・ゼアキサンチン2mgだったためと考えられます。日本の届出でも、両方の量が読み取れる185件のうち110件・59.5%がこの組み合わせと一致します。10mgは日本の公的な推奨量ではなく、この試験で使われた量です。
AREDS2は50〜80歳の4,203人を対象に、2006〜2008年に登録し2012年10月まで、追跡期間の中央値5年で実施された無作為化比較試験です。ルテイン10mgとゼアキサンチン2mgを加えた配合が評価されました。
日本の届出の6割が、この1つの試験の配合をそのまま採っているということになります。裏を返せば、10mgという数字は「日本人にとっての推奨量」として決められたものではありません。厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」に、ルテインの推奨量も耐容上限量も定めはありません。
この記事が言っていないこと
言っていないことを先に書きます。ここで書いているのは「なぜ10mgという量が多いのか」という由来であって、ルテインを摂ることで特定の病気が治る・予防できるという意味ではありません。AREDS2は海外の患者を対象にした試験で、日本の機能性表示食品の届出とは制度も対象も異なります。健康の判断は医師・薬剤師にご相談ください。
出典:National Eye Institute — Age-Related Eye Disease Studies (AREDS/AREDS2)。配合量・被験者数・実施期間は同ページの記載による。
届出ではどんな量が使われている?
現行337件のうち、ルテインの1日摂取目安量が読み取れた218件を集計すると、10mgが121件で最も多く55.5%を占めます。次いで20mgが42件(19.3%)。6mg・12mg・30mgなども見られ、100mgという届出も3件あります。同じ「ルテインのサプリ」でも量は10倍以上ちがいます。
ルテインの1日摂取目安量(現行の届出・量が読み取れた218件)
- 10mg121件・55.5%
- 20mg42件・19.3%
- 6mg9件・4.1%
- 30mg8件・3.7%
- 12mg6件・2.8%
- 100mg3件・1.4%
060件121件
出典:消費者庁 届出情報データベース(2026年7月22日取込)。現行337件のうち、1日摂取目安量の欄からルテインの量を機械的に読み取れた218件を集計。表記が定型でない119件は集計から除いています。
製品を選ぶときは、まず自分の製品が10mgなのか、20mgなのか、それ以外なのかを確かめるのが出発点になります。多いほどよいという公的な根拠は確認できないので、「AREDS2と同じ量かどうか」を基準に置くのが、いま得られる情報の範囲では最も説明のつく見方です。
実際に売られている製品は何mg入っている?
現行かつ「販売中」で錠剤・カプセル型の届出は194件あります。そのうち届出者名から確認できる主要メーカーの製品を並べると、ルテイン10mgが最も多く、20mgと25mgがそれに続きます。同じ「目のサプリ」でも、ファンケル「えんきんプレミアム」は10mg、アサヒ「ルテイン25」は25mgと2.5倍の差があります。
ルテインを関与成分とする届出(現行・販売中・錠剤/カプセル)から、主要メーカーの製品を抜粋
| 製品 | 届出者 | ルテイン | 同時に届け出ている成分 | 届出番号 |
| えんきんプレミアム | ファンケル | 10mg | ゼアキサンチン2mg・アスタキサンチン6mg・エリオジクチオール-6-C-グルコシド0.21mg | K61 |
| ピントW | サントリーウエルネス | 10mg | ゼアキサンチン2mg・アスタキサンチン6mg | J1027 |
| ロートV5 アクトビジョンa | ロート製薬 | 10mg | ゼアキサンチン2mg | H75 |
| ルテインf | 小林製薬 | 10mg | (ルテイン単独) | I914 |
| ルテイン 光対策 e | ディーエイチシー | 16mg | (ルテイン単独) | J764 |
| クッキリアイBee a | 山田養蜂場 | 20mg | ゼアキサンチン2mg・アスタキサンチン6mg | J1298 |
| スマホヘルプ | 小林製薬 | 20mg | ゼアキサンチン4.08mg・ラフマ由来ヒペロシド1mg・ラフマ由来イソクエルシトリン1mg | I1187 |
| ルテイン25 | アサヒグループ食品 | 25mg | (ルテイン単独) | G1341 |
出典:消費者庁 機能性表示食品 届出情報データベース(2026年7月22日取込)。製品名・届出者名・関与成分量はいずれも届出情報の記載です。届出番号で同データベースから原本を確認できます。価格・入手性は調べていません。
比べた8製品はいずれも届出が受理されて現在も有効なもので、量の差は品質の差ではありません。10mgはAREDS2と同じ量、20mg以上はそれを上回る量というだけです。上回る量に追加の利点があるかは、確認した範囲の公的資料では判断できません。ゼアキサンチンを同時に届け出ているかどうかも製品で分かれます。
ゼアキサンチンはなぜ必ず一緒にある?
現行337件のうち232件・69%がゼアキサンチンも関与成分に含めて届け出られています。量が読み取れた185件では、ルテイン10mgに対しゼアキサンチン2mgという組み合わせが110件で最多です。これもAREDS2が用いた比率と一致します。単独で届け出られている製品もあります。
| ルテイン | ゼアキサンチン | 件数 | 備考 |
| 10mg | 2mg | 110件(59.5%) | AREDS2と同じ配合 |
| 20mg | 4.1mg | 26件(14.1%) | 10対2をほぼ倍にした形 |
| 20mg | 4mg | 5件(2.7%) | 同上 |
| 30mg | 2mg | 4件(2.2%) | 比率が15対1と離れる |
| 100mg | 5mg | 3件(1.6%) | 比率が20対1と大きく離れる |
出典:消費者庁 届出情報データベース(2026年7月22日取込)。現行337件のうち、ルテインとゼアキサンチン両方の1日摂取目安量が読み取れた185件を集計。
比率がそろっていない製品が悪いという意味ではありません。ただ「AREDS2と同じ配合」と言えるのは10対2の製品だけで、それ以外は別の設計です。目のサプリを複数飲んでいる場合、ルテインもゼアキサンチンも合計されるので、成分の重複を確認する方法もあわせてご覧ください。
自分が飲んでいる製品の量はどう確かめる?
パッケージの届出表示欄にある届出番号を、消費者庁の「機能性表示食品の届出情報検索」で調べます。届出概要の機能性関与成分の欄に、ルテインとゼアキサンチンそれぞれの1日摂取目安量が記載されています。同じ画面で、その届出が撤回されていないかも確認できます。
- パッケージで届出番号を探す。
「届出番号 A123」のように、英字1文字と数字の組み合わせで書かれています。
- 消費者庁の届出情報検索で番号を引く。
番号を入力すると、その製品の届出概要が開きます。
- 機能性関与成分の欄で量を読む。
ルテインとゼアキサンチンの1日摂取目安量がそれぞれ書かれています。
- 撤回されていないかを確認する。
同じ画面で分かります。撤回済みなら、その機能性表示の裏づけは公開されていない状態です。
手順の詳細は回収・届出撤回を自分で調べる方法にまとめています。
撤回された届出が35%ある。これは何を意味する?
ルテインを含む521件のうち184件・35%はすでに撤回されています。撤回は「機能性の表示をやめた」という手続き上の事実で、ただちに危険を意味するものではありません。ただし撤回後は、その機能性表示の科学的根拠が公開されていない状態になります。買う前に現行かどうかを見る価値はあります。
3件に1件が撤回されているというのは、割合として小さくありません。「機能性表示食品だから安心」ではなく、「その届出がいまも有効か」まで見るのが実務的だということです。制度そのものの違いは機能性表示食品・トクホ・栄養機能食品・GMPの違いで整理しています。
本記事は情報提供であり、診断・治療・予防を目的とするものではありません。持病のある方・服薬中の方は医師または薬剤師にご相談ください。
SuppNestで何ができますか?
成分ごとに全製品を横断で合計し、目安の範囲内かを表示する画面
SuppNest は、飲んでいる製品を登録すると、ルテインがどの製品で・合計いくつになっているかをまとめます。目のサプリは複数を併用しやすく、ルテインもゼアキサンチンも重なります。数字は偽らず、確認できないものは「データ不足」と正直に表示します。
本アプリ・本記事は情報提供であり、診断・治療・予防を目的とするものではありません。持病のある方・服薬中の方は医師または薬剤師にご相談ください。
よくある質問
ルテインの機能性表示食品は何件ありますか?
消費者庁の届出情報データベース(全11,207件・2026年7月22日取込)で、関与成分の表記にルテインを含む届出は521件です。うち撤回されていない現行の届出は337件で、184件(35%)はすでに撤回されています。件数を見るときは、総数と現行のどちらなのかを確かめてください。
ルテインサプリはなぜ10mgの製品が多いのですか?
米国国立眼科研究所(NEI)が実施したAREDS2で用いられた配合が、ルテイン10mg・ゼアキサンチン2mgだったためと考えられます。日本の届出でも、両方の量が読み取れる185件のうち110件(59.5%)がこの組み合わせと一致します。10mgは日本の公的な推奨量ではなく、この試験で使われた量です。
ルテインに1日の上限量はありますか?
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」にルテインの推奨量・耐容上限量の定めはありません。公的な上限は確認できないため、この記事では「多いほどよい」とも「◯mgを超えると危険」とも書きません。判断の目安になるのは、届出で実際に使われている量の分布です。
ゼアキサンチンは一緒に摂る必要がありますか?
必要かどうかを断定できる公的な基準はありません。事実として、現行337件のうち232件(69%)はゼアキサンチンも関与成分に含めて届け出られており、量が読み取れる185件では10対2の比率が最も多く見られます。単独で届け出られている製品もあります。
自分が飲んでいる製品の配合量はどこで分かりますか?
パッケージの届出表示欄にある届出番号を、消費者庁の「機能性表示食品の届出情報検索」で調べます。届出概要の機能性関与成分の欄に、ルテインとゼアキサンチンそれぞれの1日摂取目安量が記載されています。同じ画面で届出が撤回されていないかも確認できます。
届出が撤回された製品は飲んではいけませんか?
撤回は「機能性の表示をやめた」という手続き上の事実で、ただちに危険を意味するものではありません。ただし撤回後はその機能性表示の裏づけが公開されていない状態になります。ルテインでは521件のうち184件(35%)が撤回済みで、割合として小さくありません。
出典