妊活中は葉酸を1日どれくらい摂ればいい?
厚生労働省は、通常の食事に加えてサプリ等から葉酸400µg/日をすすめています。
これは、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低減するための、公衆衛生上の推奨です。対象は妊娠を計画している女性や、妊娠の可能性がある女性。成人の食事からの推奨量240µgとは別に、サプリメントなどから400µg(プテロイルモノグルタミン酸)を付加するという位置づけです。
葉酸はいつからいつまで飲めばいい?
妊娠1か月以上前から妊娠初期(およそ妊娠3か月)までが目安です。
神経管は妊娠のごく初期につくられるため、妊娠に気づいてからでは間に合わないことがあります。だからこそ、妊娠を計画した時点で始めることがすすめられています。「妊活を意識したら葉酸」と覚えておくと分かりやすいです。具体的な開始・終了の時期は、体調や計画によるため、かかりつけの医師に相談してください。
葉酸の量と上限(数値の整理)
食事推奨量は240µg、妊娠計画時の付加は400µg、サプリ由来の上限は900〜1,000µgです。
| 区分(成人) | 量 | 出典 |
| 食事からの推奨量 | 240µg/日 | 厚労省 2020年版 |
| 妊娠を計画する女性の付加(サプリ等) | 400µg/日 | 厚労省 |
| 耐容上限量(サプリ由来) | 900〜1,000µg/日 | 厚労省 2020年版 |
※ 妊娠中・授乳中は必要量が変わります。数値は成人の目安で、必ず医師・助産師にご確認ください。上限はサプリ由来(プテロイルモノグルタミン酸)に対するもので、食事の葉酸には適用されません。
計算例:葉酸サプリを重ねて上限に近づくケース
葉酸入りのサプリを複数使うと、意外に上限へ近づきます。
葉酸サプリを重ねた場合の合計(例・µg)
- 葉酸専用サプリ400µg
- 妊活用マルチビタミン400µg
- 青汁・栄養ドリンク200µg
- サプリ由来の合計1,000µg
- サプリ由来の耐容上限量900–1,000µg
配合量は説明のための例です。上限の出典:厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)。
サプリ由来の合計=1,000µg。これはサプリ由来の上限帯(900〜1,000µg)に達します。「葉酸は妊活に良いから」と複数を重ねると、付加の目安400µgを大きく超え、上限に届くことがあります。目的は400µgの確保であって、多ければ多いほど良いわけではありません。
すぐ使える1行ルール:妊娠を計画したらサプリ等で葉酸400µg/日。ただし葉酸入りサプリを重ねてサプリ由来の合計が900µgを超えないよう確認する。量・期間は医師に相談。
食事だけでは足りない?
葉酸は緑黄色野菜などに多いですが、調理で失われやすく、食事由来は利用効率が低いため、妊娠計画時はサプリの併用がすすめられます。
葉酸は、ほうれん草・ブロッコリー・レバー・豆類などに多く含まれます。ただし熱や水で失われやすく、食事由来の葉酸はサプリ由来より体内で使われる効率が低いとされます。だから厚労省は、妊娠を計画する女性には「食事に加えてサプリ等から400µg」という形をすすめています。食事かサプリかでなく、両方で考えるのが基本です。
正直に言うと:葉酸は「量より、始めるタイミング」がすべて
葉酸で本当に大事なのは高用量を摂ることではなく、妊娠のごく初期までに間に合わせることです。
葉酸サプリはたくさんの種類があり、つい「どれが一番いいか」に目が向きます。しかし神経管がつくられる時期は決まっていて、タイミングを逃すと量ではカバーできません。逆に言えば、特別高価な製品でなくても、400µgを妊娠を計画した時点から続けることがいちばん大事です。製品比較より、始める日のほうが重要——これが葉酸の核心です。
本記事は情報提供であり、診断・治療・予防を目的とするものではありません。妊娠・妊活・授乳に関する葉酸の量や期間は、必ずかかりつけの医師・助産師にご相談ください。持病・服薬中の方は特に注意してください。
SuppNestでできること
成分ごとに全製品を横断で合計し、目安量・上限量との距離を表示する画面
SuppNest は、飲んでいるサプリを登録すると、葉酸がどの製品で・合計いくつになっているかを見える化し、重複や上限との距離もまとめます。妊活用マルチと葉酸専用サプリの重なりも一目で分かります。数字は偽らず、確認できないものは「データ不足」と正直に示します。
よくある質問
妊活中は葉酸を1日どれくらい摂ればいいですか?
厚生労働省は、妊娠を計画している女性や妊娠の可能性がある女性に、通常の食事に加えてサプリメントなどから葉酸を1日400µg(プテロイルモノグルタミン酸)摂ることをすすめています。これは胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低減するためです。成人の食事からの推奨量は240µgで、それとは別の付加としての位置づけです。
葉酸はいつからいつまで飲めばいいですか?
神経管は妊娠のごく初期につくられるため、厚生労働省は妊娠の1か月以上前から妊娠初期(およそ妊娠3か月)までの摂取をすすめています。妊娠に気づいてからでは遅い場合があるため、妊娠を計画した時点で始めるのが目安です。詳しい期間や量は、かかりつけの医師に相談してください。
葉酸サプリは飲みすぎても大丈夫ですか?
葉酸のうちサプリメント由来(プテロイルモノグルタミン酸)には、成人で1日900〜1,000µgの耐容上限量が定められています(厚生労働省)。推奨される付加量は400µgなので、複数の葉酸サプリやマルチビタミンを重ねて上限を超えないよう注意します。食事に含まれる葉酸には、この上限は適用されません。
食事だけで葉酸400µgは摂れませんか?
葉酸は緑黄色野菜やレバー、豆類などに多く含まれますが、調理で失われやすく、また食事由来の葉酸はサプリ由来より利用効率が低いとされます。そのため厚生労働省は、妊娠を計画する女性には食事に加えてサプリメントなどからの400µgをすすめています。食事とサプリの両方で考えるのが基本です。
男性も葉酸を摂ったほうがいいですか?
葉酸は男女問わず必要な栄養で、成人の推奨量は1日240µgです。ただし、神経管閉鎖障害のリスク低減を目的とした400µgの付加は、妊娠を計画している女性・妊娠の可能性がある女性に向けたものです。男性が特別に高用量を摂る必要は、通常はありません。
妊娠中や授乳中の葉酸はどれくらい必要ですか?
厚生労働省の食事摂取基準では、妊娠中は通常より多くの葉酸が必要とされ、授乳中も付加が設定されています。必要量は時期によって異なり、体調や既往にもよるため、妊娠中・授乳中の摂取量は、必ずかかりつけの医師・助産師に相談して決めてください。
出典
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」葉酸(推奨量・付加量・耐容上限量)。
- 厚生労働省 神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための葉酸摂取に関する情報。
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